カメラで夜景を綺麗に撮りたい!明かりの少ない中で綺麗に写真を撮る方法と設定

デザイナー/フォトグラファーの大阪ミナミ街ぶら日記

カメラで夜景を綺麗に撮りたい!明かりの少ない中で綺麗に写真を撮る方法と設定

カメラを三脚で固定する

夜景や暗いところできれいな写真を撮るにはカメラを固定する必要があります。
カメラを固定するのに、主に三脚を使うのが一般的。

三脚は場所や荷物に合わせて色んなサイズのものがありますが、筆者が使うものは主に3種。
・がっつり固定できる大型三脚
・持ち歩きに便利!テーブル三脚
・カメラにつけっぱなし!ポケット三脚
特にどれでもカメラの固定は可能ですが、大きなカメラをお使いの際はそれなりに大きな三脚が必要になります。

大型三脚

テーブル三脚

ポケット三脚

シャッターはボタンではなく、タイマーか画面タッチで

まず、ブレが発生しないよう、カメラ本体を極力触りたくありません。
なので、タイマーをセット(1秒~3秒程度でOK)又は、背面画面をタッチしてシャッターを切ってください。
※画面がチルト出来るタイプのカメラだと便利です。

カメラ設定はマニュアルで

露出設定を個別に触りたいので、必ず”M”モード(マニュアルモード)に合わせてください。
※マニュアルモードが使えないカメラでは綺麗に撮るのは難しいです。
露出設定とは、シャッター速度、絞り値(F値)、ISO感度からなる設定の事です。

カメラの露出って?

1、シャッター速度

シャッター速度は1秒分の〇〇と言った具合に、主に一秒以下で設定することが多いですが、
夜景撮りの場合はこのシャッター速度を遅くして、センサーに光が当たる間の時間(露光時間)を長くします。
カメラから入って来た光(つまり像)は、レンズを通ってセンサーに届く仕組みになっています。
このシャッターを長く開ければ開ける程沢山の光がセンサーに当たり、たくさんの光を取り込め、より明るく鮮明に像を映し出します。
露光時間が長くなると、カメラを手で持って撮影するとブレてしまいます。
三脚固定が必要なのは、露光時間を稼ぐ際、カメラを手では固定できないので、三脚を使って固定することが必須となります。
また、走る車を露光中に入れると、光の筋になって写ります。
長時間露光をしない通常撮影の場合は、目安として使っているレンズの現在焦点距離分の一秒の設定で、手振れが抑えられるとされています。
※例:50mm焦点距離の場合は、50/1で手振れしません。(動いているものはさらに倍+のシャッタースピードが必要です)

”マークが付くと、〇分の〇ではなく、秒を表示しています。
画像の5”は、露光時間5秒と言う意味です。
また”BULB”と言う設定もあり、こちらはシャッターを押してる間だけ露光します。
カメラによって、長時間露光を出来る時間が異なります。最大限にシャッタースピードを落とすと大抵はBULBになります。
特に暗い場所で撮る際は、露光時間10秒程度開ける事はざらにあります。

2、絞り値(F値)

絞りとは、レンズ内に付いている渦巻き状の羽根です。
これが閉まれば閉まるほど光が入らなくなる代わりに被写界深度が深くなります。
被写界深度とは、ピントの深さの事で、絞り値の数値を上げれば上げる程より手前から遠くまでピントを合わせることが可能になります。
逆に、絞り値の数値を低くすればするほどピントは浅くなり、ピントが合った前後の像はボヤけて(ボケ)しまいます。
夜景は風景ですので、ピントが深い方がよりきれいに鮮明に写せますので、大体F5.6~8程度は欲しいところです。
また、レンズはF5.6~8程度の間が一番写りがキレイに鮮明になる絞り値であることが多く、一番レンズの性能を発揮できる設定でもあります。
絞り値は、絞るほど(F値が高い)光が入らず暗く、開けるほど(F値が低い)光が沢山入り、明るい写真になります。
※夜景は明るさは露光時間で確保しますので、絞りは絞り目にします。

3、ISO感度

フィルムだとどれくらいの光で反応するかの感度、デジタルではデジタル演算処理で写真を明るくします。
こちらは数値を上げると単純に明るくはなるのですが、上がる数値に比例して写真にノイズが乗ってきます。
よって、低ければ低いほど(カメラによる標準推奨ISO感度値)ノイズレスでキレイに写ることになります。
ISO感度を高く設定すれば、ノイズが乗る代わりにシャッター速度を上げる事も絞ることも出来るようになりますが、カメラによってはノイズが乗って写りがザラザラして悪くなります。
写りを優先してしまって低いISO感度だと、シャッター速度を遅くないと写真の明るさが確保できず、手振れ又は被写体ブレの写真になってしまいます。
※ISOを低く、シャッター速度が高いと、写真は真っ暗に映ってしまいます。
こちらも、明るさはシャッターの露光時間で確保しますので、ISOは低く設定します。(標準感度~400程度の間)

色味の設定

風景は主にLANDSCAPEと言う色コンセプトが設定されてる事が多く、色は濃いめで先鋭感があり、コントラストもやや高めの設定になり、
つまり、カチっ!とした固めの写真になります。
固めでももちろんいいのですが、お勧めは標準設定で鮮やかさを高めに設定しておくと、ネオンがキレイに写ります。
あまり先鋭過ぎると、見ててやや疲れるイメージなのと、暗部を無理に起こし立てるよりも、自然なグラデーションのほうが写真処理がキレイに上がりそうという主観があります。
勿論、こちらは好みですので、むしろVIVIT(もっとも鮮やかな色コンセプト)に設定してみても面白いかも知れません。

いざ撮影

構図はファインダーが付いていればファインダーをお勧めします。
現在の露出を示すバーがありますので、このバーをお好みで設定します。
※今回の夜景は、シャッター速度の露光時間のみで明るさを調整するので、シャッター速度を触って-1~+1程度の間にご設定ください。
露出バーの0の位置が、丁度いい明るさですが、この0の位置を設定で触ることが可能です。
ややハイキー(明るめの写真)で撮りたい場合、0時点で+1か+2になるように設定しておくと、0でも明るめに写ることになります。
反対にローキー(暗めの写真)で撮りたい場合は、0時点で-1か-2になるように設定しておくと、0で暗めの写真になります。
何も触っていなければ、±0の状態になっています。つまり、メーカー推奨の明るさと言うことになりますね。

おススメ三脚メーカーは?

筆者が使っている物は、主に大型~中型は「GITZO(ジッツオ)」、「Manfrotto(マンフロット)」、「SLIK(スリック)」です。
小型~テーブル三脚は「MeFOTO(ミーフォト)」、「Leica(ライカ)」。
ポケット三脚は「Manfrotto(マンフロット)」になります。

上記並べましたが、安くておススメは↓

・ベルボン(日本)
・スリック(日本)
・ミーフォト(中国)
・シルイ(中国)
など

そこそこしっかりしてて、携帯性も必要なら↓

・マンフロット(イタリア)

ガチでやります!カメラも1Kgオーバーです!予算もあります!なら↓

・ジッツオ(イタリア※前フランス)
・ハスキー(アメリカ)
・リンホフ(ドイツ)

などプロが使っている物になります。
上記でだいたい間違いのないメーカーだと思います。
テーブル三脚ならマンフロット一択ですね。
マンフロットはテーブル三脚やポケット三脚にはかなり力を入れていて、
丈夫さも申し分ありません。小さくても結構大きいカメラも余裕で支えられます。
雲台(三脚の上についているカメラを乗せる台座部分)は自由雲台がコンパクトで使いやすいのでおススメです。

まとめ

カメラを固定し、露光時間を稼ぐ。
ISO感度は低く、可能な限り絞る。
これだけでとりあえずははッ!とするようなきれいな夜景写真が撮れます。
場所によっては、大きな三脚が使えない場所がありますので、ポケット三脚はお勧めです。

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