2020年現在まだまだ現役!高性能マイクロフォーサーズのオリンパス OM-D E-M5 markII|筆者使用のカメラ紹介

デザイナー/フォトグラファーの大阪ミナミ街ぶら日記

2020年現在まだまだ現役!高性能マイクロフォーサーズのオリンパス OM-D E-M5 markII|筆者使用のカメラ紹介

オリンパス OM-D E-M5 markII

筆者が主にブログで使ってるカメラの紹介。
このブログで使ってる写真の約8割はオリンパス OM-D E-M5 markIIを使って撮影しています。
2015年の前半に発表され販売されたミラーレス一眼カメラ。
防塵防滴性能を備え、プロのサブ機にも愛用されるタフで(写真が)ブレないハイエンド高性能カメラです。
筆者はもともとフラッグシップのOM-D E-M1が発売される前から、初代OM-D E-M5を使っていました。(当時こちらがフラッグシップでした。)
2012年当時、OM-D画質として今までにはないくらいオリンパスでの高画質に成功した最初の一台になります。
初代OM-D E-M5と同時期のオリンパスカメラとして、PEN E-PM1、E-PL5、E-P5が出ていました。
いづれも画質面はOM-D画質で差がありません。(体感として、この機種より古いタイプは大きく画質が違います)

コンパクトと高画質を備えたカメラ

オリンパス OM-D E-M5 markIIは高画質ながら、センサーサイズも一眼カメラでは小さめなので、
レンズも一眼レフカメラやAPS-Cセンサーカメラなどと比べると小さいものになります。
また、機能もシンプルで扱いやすく、携帯性にも優れています。

新型モデルとの違いは?

現在はmarkIIIと言う新型モデルが出ています。markIIは一つ古いモデルとなっています。
大きな違いとしては、像面位相差と言う測距システムが搭載されました。
このシステムは、被写体を補足して距離を測り、ピントを追従すると言うシステムで、
markIIではこの機能がありません。像面位相差は、主に動いている動物や人、スポーツを撮影するのに向いています。
markIIは、コントラストを判断・判別してピント合わせをするシステムで、被写体が動くと自動で追いかけることが苦手でピンボケしてしまいます。
位相差システムは主に光学ファインダーの一眼レフカメラに搭載されている機能です。
一眼レフカメラがプロに愛用されていたり、お子様の運動会に一眼レフカメラを使う人が多いのはこの機能を求めての事だと思います。

主な機能と特徴

全てを書き出すと大変ですので、筆者がよく使う、または便利と思う機能を主に紹介します。
・写真撮影はもちろん、動画撮影も可能です。
・写真のフォーマットを変更することが出来、横長の16:9、4:4の正方形、ニコンなどの一眼レフカメラと同じ3:2、そしてフォーサーズフォーマットである4:3が選べます。
・色コンセプトが5種類あり、そこに加えてアート効果を乗せて絵作りしながら撮影することが出来ます。筆者はこの機能もよく使います。
・暗部と明部を個別にトーンカーブで調整することが出来、明暗差をはっきりさせる、コントラストを低めに設定するなど自由な設定が可能です。
・デジタルテレコンと言う機能があり、設定でボタンを割り当てておくと、ボタン一つでデジタル拡大(疑似望遠機能)が使えます。(約2倍のトリミング/クロップが可能)
・高感度に強く、夜でもISO感度をかなり上げて撮影も可能。
・ダストリダクション機能が優れていてレンズ交換も安心です。

THE UI(操作)

バリアングル液晶が使え、ハイアングルローアングルと言うより、自撮りが撮りやすいので、友達と一緒に写りたい時、背景と自分を一緒に入れたいときにお勧めです。

タッチ画面操作が可能で、夜景など、長時間露光もタイマー無しで行えます。
全面ダイヤルが絞り操作、背面ダイヤルがシャッター速度操作とマニュアル操作が使いやすい作りになっています。

センサーサイズはフォーサーズ規格

オリンパスの一眼カメラは(2020年1月現在)全てマイクロフォーサーズカメラで、センサーサイズはフォーサーズ規格が採用されています。
フォーサーズのセンサーサイズは、一般的な一眼カメラで比べると、フルサイズセンサー、APS-Cセンサーの次に大きなセンサーとなり、小さいセンサーではありません。
フォーマットの性質上、フルサイズやAPS-Cよりも縦比率に強い写真が撮れます。

センサーサイズによる画質の違い

巷では、センサーサイズが大きい方が画質が良い、フルサイズセンサーが画質が良い等と言われていますが、実際にはセンサーサイズの大きさでの画質に差はありません。
正確に言うと、画質の差は画素ピッチの大きさと画像処理能力に依存します。総じてセンサーサイズが小さいモデルは画素ピッチが小さい事が多い事から、フルサイズが画質が良いと言われている所以ですが、特にフルサイズ=いいとも限りません。
それは、画像処理能力にも大きく作用され、カメラが新しいものほどこの能力が優れているからです。
つまり、新しいカメラほど画質が良いという認識のほうが確実性はありますが、2013年以降、一眼カメラの画質はほぼ完成されていて少し古いカメラを使っても実際に差を感じないのが現状です。
※かといって極端にセンサーサイズの小さいコンパクトデジタルカメラや中国製の安価なものなどは別物と考えさせていただきます。

フォーサーズは望遠に強い?

こちらもよく言われている誤解されやすい部分です。
実際にはフルサイズでもAPS-Cでもフォーサーズでもスマートフォンでも望遠に強いも弱いも一切関係ありません。(逆にフルサイズは望遠に弱いと言うこともありません)
望遠とは、光学レンズ作用による効果によるものですから、センサーで変わることは一切ありません。
良く説明や記事、しいてはカメラメーカーさんが望遠などと言っている場合がありますが、実際には”デジタル拡大”の事を混同して望遠と表現されています。

デジタル拡大と望遠の違い

望遠は上にも書いたように光学レンズによる作用の効果であることに対し、デジタル拡大とは画像そのものが拡大されて液晶に表示される(又は画像として記録される)ことです。
光学望遠の場合だと、圧縮効果がかかり、距離が引き寄せられて見える事からピントも同時に薄くなります。(ふっくらしたパンケーキを上から強く押すと、パンケーキが潰れて層も同時に薄くなることを想像してみてください。)
また、引き寄せ効果により背景も大きく写り(私は背景が起き上がると表現します)、パース(遠近)効果が無くなります。ピントも当然薄くなりますのでその分背景ボケも大きくなるというわけです。
デジタル拡大の場合はこういった光学効果はありません。例えば小さな焦点距離で撮られた写真がそのままに大きくなります。
よって、ボケが大きくなることもありません。
センサーサイズが小さいカメラは、このデジタル拡大が画素数に対して常にかかっている状態だと思えば分かりやすいと思います。
レンズの焦点距離がフォーマットに合わせて換算されているため、小さいフォーマットほど小さな焦点距離のレンズが必要になり、また焦点距離が小さいとレンズ自体をコンパクトに設計できるという点から、センサーサイズの小さいカメラのシステムは小さく収まると言う理屈になります。
つまり、フォーサーズシステムのカメラは、焦点距離換算は2倍で計算され、正確には焦点距離相当の画角が数字の×2にトリミング/クロップされると言うことになります。(決して焦点距離が2倍されるわけではありません)
レンズの焦点距離の表記は35mmフルサイズ基準統一で記されています。
(表記通りの焦点距離の画角を得るには35mmフォーマットを使って撮影する必要がありますが、小さなフォーマット用に設計されたレンズはイメージサークルの周辺が切り捨てられてコンパクト設計されているため、実際にはイメージサークルが足りず、フルサイズで撮影できません。)

フォーサーズはボケに弱い?

上記一連の内容を読んで頂いて分かると思いますが、フォーマットが小さい分焦点距離が短いコンパクト設計レンズを使うため、常に光学レンズによる圧縮効果を得にくい状態にあります。
このことからボケに弱いと誤解をされていますが、ボケは焦点距離に依存している事から物理的にこれを大きくすればフルサイズとも変わらないボケを得ることが可能です。
つまり、フォーサーズで150mmレンズを使っても、フルサイズで150mmレンズを使っても同じボケになりますので、フォーサーズだからボケ無いと言うのはありません。
ボケはあくまで焦点距離+F値(絞り)+被写体との距離(ワーキングディスタンス・センサー面~ピントの合ってる位置の距離の事)に依存し、センサーサイズは関係ありません。
ただし、フォーマットが小さいので広く写すことが出来ません。フルサイズの150mmとフォーサーズの150mmでは画角が全く異なってしまいます。
この画角を合わせることを、換算焦点距離と言われ、フルサイズの150mm相当の画角をフォーサーズで得るには半分の焦点距離の75mmを使う必要があります。
勿論焦点距離が半分になりますので、圧縮効果も150mmほど出ませんのでボケもその分無くなることになります。

※余談
望遠に強いと言われててボケに弱いと言うのは非常に矛盾した理論です。
本来望遠になるほどボケは大きくなり、広角になるほどボケは小さくなることからすでにおかしい話ですよね。
焦点距離の数値が大きいほど、F値が小さいほど、被写体に寄るほど、ボケは大きくなり、その逆の
焦点距離の数値が小さいほど、F値が大きいほど、被写体から離れる程、ボケない写真となります。
マイクロフォーサーズのレンズの数値を見ると、標準ズームでも12mmからスタートしている事から(フルサイズでは24mmスタート)このあたりの数値で画角に対する相対的な意味でボケに不利な事は分かるかと思います。
ボケや望遠はセンサー基準ではなく、あくまで光学レンズ効果によるものと言うことです。

フォーサーズでも背景ボケボケのポートレート撮影は可能

マイクロフォーサーズカメラは、単焦点レンズのラインナップが多く、単焦点レンズ(ズーム不可の焦点距離固定レンズ)は総じてF値が小さいものが多くなります。
筆者もOM-D E-M5 markIIはほとんど単焦点レンズを使っています。
中でもオリンパスM.ZUIKO75mmF1.8レンズを使った際のポートレートや写真はとても幻想的に写ります。
ズームレンズでの背景ボケは厳しいですが、フォーサーズならではの単焦点レンズを楽しんではいかがでしょうか。
筆者は主に、LEICA15mmF1.7、パナソニック20mmF1.7の使用頻度がとても高いですし、このブログで使われている写真のほとんどがこの二つのレンズを使ったものです。

まとめ

2015年モデルと、やや古いかも知れませんが、最新モデルに負けていない画質と使いやすいUI、
プロもサブ機で使いやすい操作性と機能でやっぱりまだまだ現役で手放せないカメラです。
防塵防滴なので、雨が降って来ても安心(その際はプロシリーズレンズを使いますが)できますので、
天候に左右されることなく、旅行にも使えるのではないでしょうか。ちなみにWIFI機能もあるのですが筆者は使ったことがありません(笑)
今からの購入検討リストに入れても全く問題ないと思います。欠点と言う欠点はほぼ無いと言ってもいいでしょう。(動きものが苦手なくらい)

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