カメラ選びは新しい方がいいの?古い機種と新しい機種の解説

デザイナー/フォトグラファーの大阪ミナミ街ぶら日記

カメラ選びは新しい方がいいの?古い機種と新しい機種の解説

概要

個別の機種や特定のメーカーを指さずに、主な販売されてきた、販売されているカメラで年代ごとにどういった違いがあるのか
目的に合った選び方などを解説していきます。

筆者が使っているのはニコンとオリンパス

筆者が使っているカメラはニコンとオリンパス(1台だけパナソニック)ですが、主観を入れずに書くつもりでもどうしてもこの2社の基準を取ってしまうところがあることはご容赦ください。

カメラ選びは中古が良い?新品がいい?

どちらとも言えません。カメラは精密機械ですので、新品からいきなり調子が悪いものも中にはありますし、中古から快調に使い続けられているものもあります。
しかし、業務でしかもメインで使うカメラなら新品購入一択です。保険にも入れます。

新品でも古い機種が併売されいて悩む

新しい機種が出ても、そのメーカーさんが旧機種を旧とせず併売するパターンがあります。
これには理由があり、

・そのシリーズのコンセプトが新型で大きく変わった
・機種名は同じだが用途が違う
・旧機種の人気が止まらない

などです。

新シリーズでコンセプトが変わる例はSONYのαシリーズもその傾向があるように思います。
ニコンの場合は、型番が飛ぶので分かりやすいです。(例:D750→D780など)
また、旧シリーズは価格がかなり下がっていますので、逆におススメだったりします。
ポイントは、自分の撮影に必要な機能が新型に追加されたのか?旧型を買わなかった理由が新型で払しょくされているか?
今後自分が期待している機能が搭載される可能性があるか?なければ旧型で特に不満はないか?など
旧型の新品は中古と価格が変わらなかったりするので、また併売の例は必ずではなく稀・偶然なので、ある意味購入のチャンスなのかもしれません。
また、旧型が併売され残る理由に、”人気が落ちない”がありますが、これには理由があり、新型では機能が省かれてしまっていたり、むしろ旧型のほうが性能が優れている個所が有ったり、ある目的の使用に於いては旧型のほうが使い勝手が良かったり、新型ではボディの素材が金属製からプラスティック製に変更されてしまっていたりなど、プロやマニアが譲れない箇所がそこには必ずあります。

新型旧型の画質の違い

メーカーさんに寄りけりですが、私は2012年モデル以降であれば、大きな差はないと思っています。
むしろ、写真だけ見せられ、どっちが新型なのか、おそらく判別できる人はいないでしょう。
もっと言えば、十分な光のある場所なら2007年モデルの物でも差が判別できません。
では、画質とはなんでしょうか?
新しくなればISO感度に強くなったり、画素数が上がってたり、色に関するアルゴリズムが見直されたりしています。
どういうことかと言いますと、ランクにもよりますが、新しいカメラは”環境に強いカメラ”、”環境に左右されにくいカメラ”になっています。
暗い場所で撮影をするならば、2007年モデルと2019年モデルでは随分と差があります。これは写真を見比べても結構わかるレベルです。
現在のカメラは高感度の基準が完全に変わっていて、標準域が25600に達するものがほとんどになりました。(2007年当時は400や800、強いもので3200などでした)
また、色に関しては、照明や明かりの質が悪いとすぐに黄色く写ってしまうとか、色転びが激しかった記憶があります。
現在の機種は、少々照明の質が悪い環境でもキレイに補正してくれます。
画質に関しては主に古い機種と新しい機種ではこういった差が見られます。
画素数については一概に高ければいいというものでは無く、しかし画素数の高い機種は高精細な写真になります。(もちろんレンズ性能にも依存します)
画素数が高い=画素ピッチが小さいと言うことなので、必然的に高感度に弱く、ノイズが乗りやすいという欠点はあるのですが、現在の画像処理エンジンはこれをほぼ克服しています。
つまり、画素数は自分の撮りたい写真や作品に合わせて選んでよいと言えます。
※別の記事でフォーサーズセンサーよりフルサイズセンサーのほうが写りが良いと言われた所以に画素ピッチを上げましたが、高画素機にも同じことがいえると言うわけです。
2020年現在まだまだ現役!高性能マイクロフォーサーズのオリンパス OM-D E-M5 markII|筆者使用のカメラ紹介

古いカメラは画質が悪い?

少々の年代差ではほぼ変わりません。
上にも書いたように、2012年辺りから画質はほぼ完成されており、もし中古機をご検討ならこの年代のものを買うのはお勧めします。
どこで撮ることが多いのか、何を撮りたいのかで変わりますが、写真を見て実際に比べて判別できないレベルであれば問題は無いかと思っています。

例外的に各メーカーでは名機が存在する

穴場狙いとして、当時の年代では考えられない高性能機、当時の価格では手が出しにくい、今でも通用すると言う機種が各メーカーから出ています。ぜひ探してみてください。
私が知ってる中ではオリンパスとニコンになりますが、以下

・オリンパスOM-D E-M5
・ニコンD700

の2機種だと思っています。
もちろん2020年現在で使ってもほぼ遜色はありません。

オリンパスOM-D E-M5

最初のOM-Dで初代フラッグシップモデル。オリンパス一眼カメラで画質に関して今までとは違う大きな進展を見せた機種。
高感度も強いというより、当時のライバルに追いついた機種でもあり(今までが弱かったです)、画質に関しては文句なしの性能になりました。
※マイクロフォーサーズ機は、この機種が出る前までは画質が悪い、高感度に弱い、APS-C機に劣るなど言われていました。筆者は現在後継機のmarkIIを使っています。

ニコンD700

2009年当時にしてはISO感度標準6400と言う超高性能機種。フルサイズセンサーを搭載。
プロ仕様のD3をそのまま小さくし、さらにダストリダクション機能も搭載されたモデル。
ISOを上げてもノイズが当時レベルで驚異的に少ない事から多くのカメラマンがこの機種を使用しました。
カメラマンの仕事を楽にしてくれた革命的なカメラだと言えます。
※こちらは筆者も4年前に中古機を購入し、今現在も使っています。

オートフォーカス性能

新しい機種は総じて暗い場所が得意になっていたりすることが多いです。
古い機種は、暗いところがピント合わせも苦手な傾向にあり、それを補填すべくAFサポートライトが付いている機種が多いです。
AFサポートランプは、一定の暗さでオートフォーカスの作動と同時に点灯し、夜の暗い場所などではやや迷惑な事もあります。
新しい機種はAF性能が上がり、こういったサポートランプは最小限のものに切り替わって来ています。
また、動体追従性能に関しては、体感的にはそこまで凄い進化は感じません。
筆者は古いD300sでも十分に素早く動くものやスポーツなど撮影可能だと思っています。

ニコンD3200を使った撮影

まとめ

お仕事で使うのであれば、必然的に新品購入になると思うので、最新機種を選ぶべきです。
それ以外なら、程度を見ての中古機、型落ち機を買っても写真に不満が出来る事はほぼ無いと思います。
古くなればなるほど、暗い場所に弱い傾向はありますが、昔はプロのカメラマンでも当時のカメラを使っていたことを考えると十分ではないでしょうか。

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